発達障害の彼が無言になるのは、実はどう答えて良いか分からないから。発達障害の人は耳で聞いた事が上手く脳で処理されないからか、突然言われた事に即答するのが非常に苦手なのです。
どう答えて良いか分からないからなのですが、一体何を言っているのかすら理解していない事もあるのです。
発達障害は耳から入る言葉が苦手
人によるのですが、自閉症スペクトラムや多動性注意欠陥障害の人は耳から入る言葉が良く理解出来ない事が少なくありません。
これは聴覚より視覚が優先の場合なのですが、耳から入る言葉の単語一つ一つは分かっているのですが、それが1つの文章になると難しいのです。
おまけに1つの単語に引っかかりを感じてしまうと、そこで脳はストップしてしまうんですよね(汗)例えば
「あなた一体、昨日の事をどう思っているのよ!」
と言われたなら
「あなた・・・って私の事かな?あれ?違うのかな?」
「昨日の事って・・・昨日何があったっけ?何か問題になった事って何だったっけ?」
このような感じでストップすると、話しを聞いているように見えても自分が気になる事だけを考えてしまうのです。
無言になるのは悪いと思っているから?
アスペルガーでもADHDでも、悪いと思う事は当然あります。
しかし無言になる時は、その会話そのものが分かっていない場合の方が多いのかもしれません。
特に言い争いや喧嘩などになると、はっきり言って相手が何を言っているかすら分からなくなる事がほとんど。
聞きたくないとかではないのですが、矢継ぎ早にあれこれ言われても何が言いたいのかが分からないでいるのでしょう。
そして結果無言になってしまう・・・
知的障害がないのに理解出来ない事がある障害なのです。
発達障害に答えを求めるなら分かりやすく伝えよう
普通の人と同じだけ理解する事は出来るのですが、それはあくまでも脳が受け入れた場合だけ。
だからアスペルガーやADHDの相手に何かを伝えようとするなら、相手が1つ1つ理解しているか?を確認しながら話すと分かってもらいやすいはずです。
答えたくない訳ではなく、理解出来ないから答えられない・・・
そんな考え方が正解かもしれません。
発達障害の彼にあれこれ言っても無言になってしまい答えが返ってこないなら、まずは丁寧に説明する事。面倒だと思いますが、それが出来れば答えは返って来るはずですよ!